ポルトガル

ポート


 ●ポート
 
  ◆概要
 
  D.O.C.ポルト(Port)は1756年世界で初めて原産地管理法の指定を受けた地域
  (その基盤を作り上げたのは、時の首相★マルケス・デ・ポンバル侯爵)
  
  ◆地域
 
  ドウロ川沿い100kmとバルケイロスからバルカ・ダルヴァまでのコルゴ川、トルト川、ピニャオ川の
  渓谷沿いはポルトガルの黄金の指環と呼ばれる。
 
  ◆★カダストロ(畑の格付け)
 
  ワイン生産者管理委員会(Casa do Douro=カーサ・ド・ドウロ)によってポルトのぶどう畑はすべて
  カダストロと呼ばれる格付けがなされ、地域と結びついた気候条件や土壌、品種と栽培条件の三つを
  さらに標高、生産量、畑の傾斜、方角、樹齢など12の項目に分類しその持ち点の合計で
  ★AからFの6段階に区分けされている。
    ◆ポートの生産
  
  ぶどうを収穫後ラガー(醗酵槽)に入れられ、2〜3日後に★77%のブランデーを加えて酒精強化し、
  550L入りの樽(パイプと呼ばれる樽)で熟成させる。
  
  果汁とブランデーの比率
  
  ★440から450Lの果汁に対し100から110Lのブランデーを加える
  この作業のことを★ベネフィシオと呼ぶ
  
  年末に滓引きあるいはアルコール調整を行い、アデガと呼ばれる貯蔵庫で春まで眠り、
  ★ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアに運ばれ原産地証明シールが樽に張られる。
  
  アルコール規定  16.5度から22度まで
  
  ★オポルト港から出荷されなければならない
  
  ★1978年からレグアもヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア同様にポートワインの出荷地として認められる。
  

     ◆ポートの種類
  
  ・ルビーポート
  
   黒ぶどう品種を原料に3年の樽熟成後出荷される。
  
  ・ホワイトポート
  
   白ぶどう品種を原料に3年あるいは5年熟成させたもの。
   
  ・トウニーポート
   ルビーポートをさらに長い年月樽熟成させたもの
   
 ★スペシアルタイプのポートワイン
  
  ・★ヴィンテージポート
   その年の作柄が特に優れたぶどうから造られる。
   収穫から2年目の7月はじめから3年目の6月まで濾過せずに濃色瓶に詰められ
   長期熟成を経てから飲まれる。I.V.P.への申請は収穫から2年目の1月から9月までに行う。
   サービスにはデキャンタージュが必要 
 
  ・★レイト・ボトルド・ヴィンテージポート
   ヴィンテージには達しないが、それに続くと思われる作柄のぶどうを原料とする。
   収穫から4年目の3から9月の間にI.V.P.に申請許可を得て瓶詰めは4年目の7月から6年目の年末までに
   濾過してから行う。収穫年を表示。
   
  ・★コリェイタ
   収穫年表示のポートで収穫から3年目の7月から年末までにI.V.P.に申請し承認を得て瓶詰めは7年後
   から行う。収穫年と共に瓶詰めの年も表示する。
   
  ・★インディケーション(トウニー)
   長い年月、樽熟成させ色素が沈着しトウニー色になったもので10年、20年、30年、40年ものがある
。    この年数は平均を表す。I.V.P.に申請し許可を得たもので樽熟年数の表示と共に瓶詰め時も記載。
   濾過後瓶詰めするため、デキャンタージュの必要はない。
   
  ・★ライト・ドライ
   白ぶどうを原料とし低温発酵で通常のポートよりも醗酵を長くしてからブランデーを添加し、
   最低アルコール度数を16.5度以上にした比較的辛口タイプ。
   
   
  その他公的でないスペシアルタイプとしてヴィンテージキャラクター、グラステッド・ポート
  ガラフェイラポートなどがある。
  
  ※I.V.P.(Institudo dos Vinhos do Douro e Port=ドウロ&ポートワイン・インスティテュート)
  1933年に設立された生産・販売管理と品質保証を主な役割とする半官半民の組織
   


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