ハンガリー

ハンガリー ワインの産地と特徴


  ◆ワインの産地と特徴
  
  ●ノーザン・トランスダニュービア地方
   バラトン湖北部一帯の南東向き丘陵地帯にバダチョニ地区がある。
   バラトン湖の影響により高い湿度を伴うパノニア気候と玄武岩を多く含む土壌と共に
   スルケバラート種とケークニェリュー種が栽培され、バダチョニ・スルケバラート
   バダチョニ・ケークニェリューと呼ばれるフレッシュでフルーティーな白ワインが産出される。
   
   ショムローはデザートワインでフルミントと数種のドイツ系ぶどう品種から造られるが
   400haしか畑がないため生産量も限られた伝統的なワインである。
   
   バラトンフェーレド・チョパクはセィルヴァネルを主としたワインで厚みもあり、
   しかも口当たりのよい白ワインで東欧最大のバラトン湖の北部に広がる地域から生産されている。
   
  ●ノーザンハンガリー地方
   古都エゲルが中心地、ケークフランコシュ種を中心にカベルネソーヴィニヨンやメルロなどから
   造られている。
   
   ★Egri Bikaver(エグリビカヴェール)が有名で牡牛の血という意味
   やはりケークフランコシュ種主体でカベルネソーヴィニヨン、メルロかなどを混醸する。
   
  ●トカイ・ヘジアッヤ地方
   ウクライナとスロヴェキアに接した地域。ハンガリーの中でも特に世界的に有名な地域。
   品種はフルミント、ハールシュレヴェリュー、シャールガムシュコターイの三種で、このうち
   フルミントが主要品種である。皮が薄く、貴腐菌が効果的に取り付くため、貴腐ワインの生産に向く。
   
  ★トカイ・アスー・エッセンシア(世界三大貴腐ワインの一つ)
   
   アスー(Aszu)とは糖蜜のような、シロップのようなという意味
   
  ★選別された果粒はプットニョシュと呼ばれる26kg入りの背負い桶で醸造所に運ばれ、これを
   ゲンツィと呼ばれる136リットル入りの樽に何プットニョス加えたかによって甘口の度合いが
   増してくることになる。通常は3プットニョスから5プットニョスで、すべて瓶のネックに記載され
   数が多いほど甘いものとなる。(6プットニョスまである)
   
  ★サモロドニ(自然のままにというスラブ語)は貴腐のつかなかったブドウで造られ、ぶどうの状態に
   よって甘口になったり辛口になったりする。
   ★Edes(エーデシュ)は甘口、★Szaraz(サーラズ)は辛口という表示が入り区別される。
   
   この他にトカイ・フルミントがありフルミント種のみで造られる通常の辛口テーブルワインや
   トカイ・ハールシュレヴェリーといったものがある。
   
   トカイ・マトラスは数ヶ月間滓に接触させたもの、トカイ・フォルディタスはアスーの二番絞りの
   果汁にマストを加えて再発行させたものである。
       

      ●サザン・トランスダニュービア地方
   バラトン湖南部、ドナウ河の西一帯地方でヴィラーニがその中心。
   カダルカ種やケークフランコシュ種から造られる赤ワインは熟成期間も長く、
   ヴィラーニ・ブルグンディーと呼ばれブルゴーニュの赤に近い味わいを持っている。
   
  ●グレート・プレイン地方
   ドナウ河東岸一帯でハンガリーの栽培面積の半分を占めている。ヨーロッパでの原料用ワインとして
   各国に輸出されており、国内消費のテーブルワインの量産地でもある。