ドイツ概論

ワインの法律と分類


ワインの法律と分類




 収穫年、ぶどう品種、原産地を表示する場合はそれぞれ85%以上表示のものを含まなければならない。
 
 ■ドイチャー・ターフェルヴァイン(Deutscher-Tafeiwein)
 
 ・国内産ぶどうだけで
 ・推奨・認可さてているぶどう品種のみ使用
 ・最低アルコール度数が8.5度以上
 ・酒石酸換算による総酸は4.5g/l以上
 ・品種表示・ヴィンテージ表示は85%以上
 
 ドイチャー・ターフェルヴァインの種類
 ・ヴァインバウゲビーテに書かれている大きく5つに分けられた地域のもの。
 ・ウンターゲビーテに書かれている大きく7つに分けられらた地域のもの。
 
 ■ドイチャー・ラントヴァイン(Deutscher-Landwein)
 ドイツ国内でターフェルヴァインよりさらに細かく19の地域にわけ、その個性を引き出すために
 設けられた地酒ワイン。条件はターフェルヴァインに順ずるが、他に次の条件が必要。
 
 ・ぶどうのエクスレ度がターフェルヴァインより
  アール、ミッテルライン、モーゼル・ザール・ルーヴァーでは+3度、バーデンで+5度
  ナーエ、ラインヘッセン、ファルツ、ヴュルテムベルクでは+6度
  ラインガウ、ヘシッシュベルクシュトラーセでは+9度以上高くなければならない。
 
 ・味の規格はトロッケン(辛口)ハルプトロッケン(半から口)にすること。
  残糖18g/l以下酒石酸換算による総酸は4.5g/l 以上である事
  
 ・濃縮マスト添加および果汁の濃縮は禁止。
 
 
 ■Qualitatswein bestimmter Anbaugebiete Q.b.A
 (クヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲビーテ)
 
 13地域に限定された上級ワイン
 
 Ahr
 Hessische Bergstrasse
 Mittelrhein
 Nahe
 Rheingau
 Rheinhessen
 Pfalz
 Mosel-Saar-Ruwer
 Franken
 Wurttemberg
 Baden
 Sachsen
 Saale-Unstrut
 
 ・上記指定の特定栽培地域のうちひとつの地域で収穫されたぶどうのみから作られたワインである事。
 ・最低アルコール度数が7度以上である事
 ・悪天候により公的機関が許可を出せば補糖が認められるが、制限がある。
 ・ワインは公的機関が行う三段階の品質検査を受け、
  公的検査合格番号 A.P.Nrをラベルに表示しなければならない。
  
  第一段階 摘果時の熟度検査
  第二段階 化学分析
  第三段階 官能検査
  
  ★A.P.Nrの読み方
  
  5 347 078 009 07
  
  左から
  ローカルコントロールセンターの番号
  瓶詰め人の所在地認識番号
  瓶詰め人の認識番号
  特定ロットあるいは瓶詰め番号
  検査年号
  
 
 ・ぶどう品種・ぶどう園などの表示にはそれぞれの規定に従わなければならない。
 
  スティルワインの場合
  
  単一品種の表示は85%以上を占めていなければならない。
  2種使用した場合は配合の多いほうからラベルに記載。
  3種以上使用した場合はラベルに表記できない。
  
  官能検査
  ドイツ農産物協会が制定し国際的に認められた5点法によって行われる。
  香り・味・調和の3項目に対し5点法で行われ0.5刻みづつの採点。
  最低1.5点以上ないと市場には出せない。
  
 ■Qualitatswein mit Pradikat(クヴァリテーツヴァイン・ミット・プレディカート) Q.m.P
 
 Q.b.Aよりさらに糖度(エクスレ度)が高く、ドイツ最高級のワイン。
 格付けは収穫された果汁の糖度に順ずるものであり、特別な畑対象ではないく、ドイツ全域平等に
 行われている。
 
 ・Kabinett(カビネット)
  最低エクスレ度は地域やぶどう品種により異なる。最低アルコール度数7度以上
 
 ・Spatlese(シュペトレーゼ)
  最低エクスレ度は地域やぶどう品種により異なる。ぶどうの収穫時期は、通常の収穫時期が終わって
  少なくとも1週間後が通例。最低アルコール度数7度以上。
  
 ・Auslese(アウスレーゼ)
  最低エクスレ度は地域やぶどう品種により異なる。最低アルコール度数7度以上
  ぶどう果実は十分に熟したものが求められる。
 
 ・Beerenauslese(ベーレンアウスレーゼ)
  最低エクスレ度は地域やぶどう品種により異なる。最低アルコール度数5.5度以上
  貴腐菌(ボトリシスシネレア菌)が付着したぶどうか、あるいは過熟状態のぶどうから造られる。
  
 
 ・Eiswein(アイスヴァイン)
  最低エクスレ度は地域やぶどう品種により異なる。最低アルコール度数5.5度以上
  最低果汁度数はベーレンアウスレーゼの規定に準ずる。
  人の手を加えず、あくまでも自然の状態で気になったまま凍結した果実を収穫して
  凍結した状態で搾汁した果実を使用して造られる。通常収穫は翌年。
  
 ・Trockenbeerenauslese(トロッケンベーレンアウスレーゼ)
  最低エクスレ度はバーデンのBゾーンで154度、その他の地域では150度が必要。
  貴腐葡萄によって造られる。例外的に貴腐菌なしに乾燥して過熟したぶどうによるものも含む。
  最低アルコール度数は5.5度以上。
  
 
 Q.m.Pワインは次の条件が必要となる。
 
  法的地域(13地域)内の1地区(ベライヒ)に限定されたぶどうのみで造る事。
  その地域で推奨または認可されているヴィティス・ヴィニフェラのぶどう品種から造る事。
  いかなる場合でも補糖は一切認められない。
  その果汁糖度に準じて6段階に分けられる。
  ワインは公的機関の品質検査を受け、A.PNrをラベルに表示しなければならない。
  ヴィンテージ・品種表示はそれぞれの規定に従わなければならない。
  最低アルコール度数がカビネットからアウスレーゼまで7度以上。
  それ以上は5.5度以上でなければならない。
  
  Q.m.Pの販売開始許可期日
  カビネット 収穫翌年1月1日から
  シュペトレーゼ以上 収穫翌年の3月1日
     


>>CHECK POINT

Q.m.Pの各付けによるアルコール度数の規定やA.P.Nrの読み方は覚えましょう。