アメリカ

アメリカ ワインの産地と特徴


●★アメリン&ウインクラー博士によるワイン産地の気候区分
(通常1から5の数字はギリシャ文字で表記されますが、メールマガジンでの表記は
 機種依存度が高い文字なので数字で記載しております)
 ★リージョン 1 0-2500F/日(0-1389C/日)
  
  ドイツ(モーゼル、ラインガウ)
  フランス(シャンパーニュ、ブルゴーニュ北部)
  
  適合品種
  シャルドネ、ヨハニスベルク・リースリング、ゲヴュルツ・トラミネル
  ピノ・ブラン、シルヴァネル、ピノ・ノワール
 
  
 ★リージョン 2 2501-3000F/日(1390-1667C/日)
 
  フランス(ボルドー)
  イタリア(ピエモンテの北部、アルト・アディジェ)
  アメリカ(ナパ、ソノマ、サンタ・バーバラ)
  
  適合品種
  カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ジンファンデル、ネビオーロ、シュナン・ブラン、セミヨン
  
  
 ★リージョン 3 3001-3500F/日(1668-1944C/日)
 
  フランス(コート・デュ・ローヌ北部、モンペリエなどの南仏の一部)
  イタリア中部(ロンバルディーア、ヴェネト)
  アメリカ(レイク、サンベニート)
  日本(山形)
  
  適合品種
  シラー、サンジョヴェーゼ、カナイオーロ
  
  
 ★リージョン 4 3501-4000F/日(1945-2222C/日)
 
  イタリア南部
  スペイン(ヘレス)
  ポルトガル(ドウロ)
  アメリカ(デイヴィス、オレンジ)
  アルゼンチン(メンドーサ)
  オーストラリア(南豪 アデレード)
  アウジェリア(オラリ)
  日本(甲府)
  
  
  適合品種
  ベルベーラ、プティ・シラー、カリニャン、グルナッシュ、テンプラニーリョ
  
  
 ★リージョン 5 4001F/日以上(2223C/日〜)
 
  イタリア(シチリア)
  スペイン(アリカンテ)
  アメリカ(フレノス)
  南アフリカ
  アルジェリア
  
  適合品種
  カリニャン、グルナッシュ
  
  
 ぶどうの育成期である4月1日から10月31日までの一日の平均気温が
 50度(華氏)を上回った日の、その温度差の和
 
 摂氏(C)華氏と(F)の換算方法
 
 C=(F-32)×5/9
 
 F=5/9×C+32
 
 

●ワインの産地と特徴

 ■カリフォルニア

 ・ノースコースト
  カリフォルニアで最も主要なワイン産地、また高級ワインの産地でもある。
  
  メンドシーノ、ソノマ、ナパ、レイクなどサンフランシスコ北部に広がる6郡。
  
  気候区分のリージョン 1 2 3
  
  主なAVA ソノマ・ヴァレー、ナパ・ヴァレー、ロス・カーネロス
  
  
 ・セントラル・コースト
  サンフランシスコ湾沿岸から南の太平洋に沿ったサンタ・バーバラまでの地域。
  太平洋の冷たい霧や海流の影響を受けるベイエリアと内陸の乾燥した温暖な地域に分かれる。
  
  気候区分のリージョン 1 2 3
  
  主なAVA サンタクルーズ・マウンテンズ、モントレー、サンタ・バーバラなど
  
  
 ・シエラ・ネヴァダ山麓
  19世紀中頃のゴールドラッシュの中心地、ネヴァダ周辺の地域。
  年間平均気温はやや高く、特にアメリカ独自のブドウ品種、★ジンファンデルの生産地として有名。
  
  ★ホワイトジンファンデルはピンク色をしたものでブラッシュワインと呼ばれている。
  
  気候区分のリージョン 4 5
  
  主なAVAはシエラ・フットヒルズ、シエナンドー・ヴァレー
  
  
 ・セントラル・ヴァレー
  内陸部の南北に広がるカリフォルニア最大のワイン産地。
  日常ワイン、バルクワインの生産地。
  
  気候区分はリージョン 4 5
  
  主なAVAはロダイ、マデーラ
  
 ・サウス・コースト
  サンディエゴ、ロサンジェルス周辺の栽培地域。アメリカワイン歴史は古く、州内ではスペイン人に
  よってメキシコからもたらされた最初の地域。テーブルワインの産地。
  
  気候区分はリージョン 4 5
  
  主なAVAはクカモンガ・ヴァレー
  
  
 ■ノースウエスト
  カリフォルニア以北の北西部太平洋岸地域 オレゴン州とワシントン州 9つのAVAがある。
  
 ・ワシントン州
  ワイン生産量は全米の5%を占め、カリフォルニア州に続き全米第二位。
  北緯46度、ボルドーやブルゴーニュと同じ緯度で夏の日照時間は平均17.4時間とカリフォルニアより
  二時間長い。4000メートル級のカスケード山脈を境に穏やかで湿度の高い西側と温かく乾燥した
  東側の2つの気候ゾーンに分かれる。
  州法によりシャンパン、ジェネリック名ワインは禁止されている。
  
  AVA
    
  コロンビアヴァレー
   リージョン 1 2 3
   ★オレゴン州と一部が重複
   ワシントン産ワイン用ぶどうの98%を生産。
   メルローを筆頭にカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、シラー、リースリングなど
   
  ヤマキ・ヴァレー
   リージョン 2
   ワシントン州で最も歴史が古い。
   シャルドネが多い。シラーも増加傾向。
   
  ワラワラ・ヴァレー
   リージョン 2
   コロンビアヴァレー内にありコロンビア・ヴァレーと似ている。
   ★オレゴン州と一部重複。
   カベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、メルロ、シャルドネ、シラーなど
   ゲヴュルツトラミネルやサンジョヴェーゼも栽培されている。
   
  ピュージェット・サウンド
   リージョン 1
   ワシントン州西部で唯一の栽培地域
   
  レッド・マウンテン
   コロンビア・ヴァレーの中でヤキマ・ヴァレー内に新しく出来たAVA。
   
   
  オレゴン州
  北緯45度とフランスの名醸ワイン産地と同緯度にあり、生育期の気候は温暖で穏やか。
  オレゴンに存在する150以上のワイナリーはアメリカで最も厳格だとされるラベル表示法に
  したがってワインを生産している。
  
  ヴァラエタル名表示は90%以上
  ヴィンテージ表記は95%以上
  産地名表記は100%使用が義務付けられている。
  
  コロンビアヴァレー
   リージョン 1 2 3
   ★ワシントン州と一部が重複
   
  ワラワラ・ヴァレー
   リージョン 2
   コロンビアヴァレー内にありコロンビア・ヴァレーと似ている。
   ★ワシントン州と一部重複。
  
  ウィラメット・ヴァレー
   リージョン 1
   ★オレゴン州最大
   アメリカを代表するピノ・ノワールの産地
   
  アンプカ・ヴァレー
   リージョン 1
   ウィラメット・ヴァレーの約1/4の小さな生産地域。
   日中と夜間の寒暖差が激しい。
   
  ローグ・ヴァレー
   リージョン 1 2
   オレゴン州でもっとも南に位置し、標高の高い地域。
   3つのサブ・アペレーションを持つ。
   
   イリノイ・ヴァレー
   アップルゲート・ヴァレー
   ローグ・リヴァー・ヴァレー
   
   
  ワシントン州とまたがる2つの内陸の地域ではカベルネ・メルロ・シャルドネ・セミヨン
  などが栽培されている。他の3つのAVAではピノ・ノワール、シェルドネ、リースリング、
  ピノ・グリなどで、特にピノ・ノワールの評価が高い。
  
  
  
  アイダホ州
  アイダホ州のワイン生産の歴史は1812年、フランスとドイツの移民がヨーロッパから持ち寄った
  ぶどうの苗を植えたことにより始まる。アイダホ州の特徴は自根で育つぶどう樹の育成を自然な形で
  抑制する火山灰土壌である。酸味がしっかりしていて凝縮した風味のぶどうを産する。
  
  スネーク・リヴァー・ヴァレー
   主な品種シャルドネ、リースリング、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワール
   
  ニューヨーク州
  17世紀中頃オランダ人によってマンハッタン島に始めてぶどうの樹が植えられた。
  この州のワイン作りは、その極端な大陸性気候と厳しい冬により、アメリカ原産の
  ヴィティス・ラブルスカ種しか育たないと考えられていた。
  この種はフォクシー・フレーヴァーという独特なにおいをもち、主に安価なワインやジュースや
  ゼリーとなって地元で消費されてきた。
  20世紀に入ってフランスで数々のフレンチ・アメリカン交配種が開発され、持ち込まれた。
  1950年代中頃フランス人、シャルル・フルニエとロシア系コンスタンティン・フランクの二人が
  、フィンガーレイクス地方でヴィティス・ヴィニフェラ系を使って真剣なワイン作りに取り組む。
  
  現在のぶどう品種栽培の方向性は3つに分かれている。
  一つはコンコード、ナイアガラ、ステューベンなどのアメリカ原産種
  次にフレンチ・ハイブリッドと呼ばれるセイベル・ブラン、ヴィグノールやバコ・ノワール
  そして、ヴィニフェラ種のシャルドネやリースリングなどである。
  
  フィンガーレイクス
   州中央にあり、全体の85%の生産量を誇る。
   カユガ・レイク、セネカ・レイクは独立したAVAとなっている。
   
  ヴィダルやヴィグノールのレイトハーベスト(遅摘み)によるアイスワインのような甘口や
  リースリングやゲヴュルツトラミネル、シャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・フランなどが増加
  
  
  ハドソン・リヴァー・リージョン
   ハドソン川中流域からニューヨーク市北部までの地域でアメリカで商業ベースで生産された
   最も古い地区。
   
  ロング・アイランド
   NY市の東160Km、大西洋に大きく伸びたロングアイランド。
   1970年代海洋性気候がフランスのボルドー地域に似ているといわれヴィニフェラを植樹
   カベルネ・フラン、シャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどがある。
   
  ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランド
   島の先端は大小のペコニック湾によって北と南に分かれる。
   北はノース・フォークで海洋の影響で四季はわりと揺るやかで育成も内陸よりゆっくり。
   
   
  ハンプトンズ・オブ・ロング・アイランド
   湾の南 栽培地は小さい。
   
  レイク・エリー&ショートーカー
   エリー湖は五大湖の一つでカナダ、ナイアガラの滝に近い産地。
   カリフォルニア以外では最大のワイン産地であるがその95%がコンコードで
   ゼリーやジュースとして生産されており、ワイナリーは少ない。